端午の節句 続き

busido2007-04-02

==その3==手仕上げの様子
見た目は同じようでも値段が違います
●全体
・純金箔押→漆を接着剤に金箔を張り、上から金粉を施しています。輝きが違いますし、防錆効果もあります
・プラチナ箔押→純金箔押同様の作業をプラチナで行います。最近流行りだそうですが、流行があれば廃りもあるものです、、、
・鉄黒塗り→興味が無かったので聞いてません、すいません。見た目が黒です(笑
・赤塗り→同様興味が無かったので聞いてません。こちらは赤です(笑
●兜
・鉢(頭頂部)一枚物のプレス→作業工数が少ないので安価にあがります、重量感が無く薄い仕上がりになります
・鉢(頭頂部)剥ぎ合せ鉢→Rの付いた二等辺三角形を重ね合わせて半円を作り出します、重量感もあり厚い仕上がりです
・しころ(鉢から後ろに下がる笠部分)内側-白壇塗→小札と呼ばれる板を威し糸(おどしいと)を使って繋ぎ笠にします。漆を何度も重ねる加工で、アルマイトのオレンジ色のようです。沢山重ねた方が良いとされています(本当にアルマイトオレンジが存在するので要注意)
・しころ(鉢から後ろに下がる笠部分)威し糸(おどしいと)→赤は初陣、金は大将、それ以外は創作です
・吹返し→兜の耳の部分です、加工としては全体の箔押と裏側はしころの白壇塗が使われます
・鍬形→兜のおでこに付いた前立です、レプリカでは三日月の伊達政宗、梶の葉の細川頼元など種類はありますが、レプリカを選ぶとどこそこの資料館に本物が存在する楽しみもありますね。我が家では息子に他の家紋を飾るのはどうかと思い、一般的な物を選びました
●鎧
仕上げ的には兜に集約されてますので加工方法はほぼ同じです
●作家
日本で名将と呼ばれる方はそんなに多くありません
同じ作家の同じ作品でも、久月や吉徳といったブランドが入ると、ダブルネームとなり2割から3割増になりますのでご注意(笑
早乙女幸隆、中村宗光、徹山、上原玉鳳、壱三、加藤峻厳、加藤鞆美、早乙女義隆、田之上賢一、平安一水、平安道齋、別所実正、村岡撤芯、雄山←我が家はこの方(世襲制の世界なので平安道齋の息子だそうです、その息子も作家の鈴木 利光
全体的に部品の素材や工数に比例して値段が上がるようなので、お財布と相談ですね
本質的に肝心なのは親心です、笑顔で子供のお祝いをしてあげたいものです
これから購入予定の方の参考になれば、、、