笑の大学

日本が戦争に向けて突き進む昭和初期
喜劇をこよなく愛す劇団「笑いの大学の」脚本家の椿(稲垣吾郎)と、生まれてこのかた心の底から笑ったことの無い検閲官(役所広司)の出会いと関わりを描いた作品
戦争と言う名の大義により、検閲官は国民の娯楽「喜劇」の台本を厳しくチェックしていた。
平たく言うと敵国の物語「ロミオとジュリエット」絡みはダメで、自国の「貫一とお宮」は合格といった具合
検閲室で国民を笑わせたい脚本家の椿(稲垣吾郎)と笑いと喜劇が嫌いで検閲に魂を燃やす検閲官(役所広司)との日常を描くだけの物語、本当にこれだけなの
そんな内容なので舞台は9割がた検閲室、しかもその中の9割がた2人のアップ。しかしと言うべきか、さすがと言うべきか「三谷幸喜」監督だなと唸ってしまった。
まったく飽きることなく、2時間強見ることが出来ました。
莫大なお金を使った大作が増えてきた邦画の中で、異彩を放つこの映画。
決してメインのおかずにはなれないが、とても美味しい漬物などが副菜が好きな人にはお勧めです。
ツボにハマると笑が止まらなくなる、そんな映画です