考えさせられました

皮製のブックカバーの購入から読書に勢いづいている。ブルータワー
のんびり読書派の管理人でも1週間に1冊ペースで読み進んでいる。
今日読み終わった本は池袋ウエストゲートパーク (文春文庫)で第36回オール讀物推理小説新人賞受賞後、TBSにてドラマ化した作品が有名な石田衣良さんのブルータワー
作者が愛した、そして作家になる原動力になったSF小説。そんな現在は衰退していくSF小説業界にエールを送るべく、そして感謝を伝えるべく綴った作品です。
SF、SFと書いてあると一歩引いてしまう読者も多々存在すると思う、しかしこの作品、SFであってSFじゃない。現代小説であって現代小説でない。
舞台は戦国自衛隊 (角川文庫)のようなタイムトラベルで行き着いてしまった西暦2222年、現在に存在する主人公があるきっかけを気に2222年と現在を行き来する。
管理人が気になったのは未来の主人公の手首に光る「ライブリアン」、そのなの通りライブラリーの擬人化された道具で、地球のこれまでの記録は全て持っているという凄腕。
砕いて言うと世界DBのコンシェルジェ?もっと砕くと頭のいいドラえもんブレスレットでわかるかな?
この「ライブリアン」はもちろんデジタルで出来ていて人格もデジタルで出来ている。主人公の言葉をきっかけにこの「0」と「1」のデジタル「ライブリアン」は、限りなくアナログに近い「ライブリアン」になっていく。
そんな「ライブリアン」がとても印象的な言葉を残した「0でもなく1でもない、0でもあり1でもある感情が人格では?」脊椎にビビっと来ましたよ、管理人
管理人は元々はっきりした性格ではあるんだが、最近特に「0」か「1」にこだわっていた気がする。
「0でもなく1でもない、0でもあり1でもある感情」良いじゃんね、そんな感じ。
細かいことは気にするなってね。
仕事ではそうも行かないから通常通りだが、私生活ではこの感情に近づけるようにしてみよう
そうそう、ブルータワー石田衣良さんのSFなので人間ドラマ、人間愛てんこ盛り!!
スチュワーデスがドリンクの注文を取りに来たとき目頭熱くなってこみ上げて来るとこだった。そこで本を閉じ続きは家でとなりました、あしからず