お相撲さん張りの肩すかし

世界の中心で、愛をさけぶ泣く泣く!最高!素晴らしい!などの賞賛を浴びている「世界の中心で愛を叫ぶ」。年末から図書館で借りていたが、なかなか進まずに政治家の牛歩作戦の如くチマチマ完読した
まず率直に「なにが?」ってのが第一印象。
主人公の朔太郎が昔の恋人アキと修学旅行で一緒に訪れる場所だったオーストラリア、そこで当時の恋愛を回想しながらストーリーは進むんだけどサブタイトルである「喪失感」や世間が騒いでいる「純愛」など微塵も感じることが出来なかった。
まだ映画を見ていないのでなんとも言いがたいが、通常は映画のストーリーは時間の都合で浅く、原作は細かいディテールまでこだわりストーリーは深い
この原作では「喪失感」の伝え方が曖昧で、比喩的表現力も乏しいと感じた、「純愛」に至っては、小さい時なんてこんなもんだろう程度、最後まで煮え切らない内容で、読み終わったあと宝くじが外れたような「喪失感」があった。
DVDも発売されたし見てみようかな〜